バリア・リッチな国、トルコ

 

 

小学校時代からの親友に
「トルコのバリア・フリーってどうなの?
と聞かれました。

前々から想っていたことではあるのですが、
これを機に、写真を集めて公開することにしました。

 

トルコは「バリアだらけ」な国です。

道はぼこぼこ。
工事もやりかけのままほったらかし。

道など公共の物が壊れていてもそのまま。
たまに連絡する市民がいても、自治体が動かない。
仕事が増えるから面倒くさいのでしょう・・・。

「自分さえラクできればいい」としか考えてないんじゃないかな?!

だから皆あきらめちゃって、街がちっとも良くならない。

 

コンサートのためにやってきた日本人大物歌手が
トルコのでこぼこ道を見て「このほうが人間らしくていいわぁ~」
と、メチャクチャ感動したという話を聞いたことがありますが、
だったら、「毎日歩いてみそ~」と言いたいです。

たま~に歩くから、感動的なのであって、
毎日歩く人たちにとっては、ただの障害でしかありません。

 

トルコでは道を歩くとき、おふざけしたり
ボ~ッと歩いたりしないほうがいいです。
(ぷなるじゃんも他人のこと言えませんが・・・)

「みっともないから」とか「お行儀が悪いから」
とかという理由からではありません。

しっかり歩いておかないと危険だからです。
街は危険がいっぱい。死といつも隣り合わせです。

戦争しているわけでもないのに、
どうしようもないくらいくだらない理由で
毎日人がたくさん死んでいくトルコ。

その死のほとんどの理由が、
「ちょっと気をつけておけば死ななくて良かったのに」
と言いたくなるような、小さな小さなできごとばかり。

この国にいると、いつ死んでもおかしくないような気がします。

大した怪我もせずに毎日生きている自分は奇跡で、
生命力がとっても強いような気がしてきました。

 

そんなトルコは、とっても「バリア・リッチな国」。

 

道の端っこは歩かないほうがいいです。
何があるかわかりません。
気づいたらどこかに落っこちてるかも。

道の真ん中だって危険です。
穴が開いていたり、何かが飛び出していたり、
マンホールの蓋があいていたりしますから。

マンホールの蓋にポンッと飛び乗るのはやめましょう。
蓋が抜け落ちちゃうかもしれないですよ。
できれば踏まずに避けて歩いたほうが良いです。

階段も抜けかけた歯のようにグラグラなことが。
しっかり踏みしめて上り下りしましょう。

下から横から何が飛び出してくるか、
上から何が降ってくるかわかりません。
充分に気をつけて、運命をかけて歩きましょう。
(といっても、どう気をつけたらいいんだか?!

家にいるときも、油断大敵。
銃弾や車が降ってくることだって
あるんです(マジで)。

 

街角のあちこちで、障害を持っている方をよく見かけます。

車椅子の人。目が不自由な人。足を切断している男の人も。

道端で物を売っていたり、物乞いしていたりする人が
多いように想えるのは気のせいでしょうか?

こんなにバリア・リッチな国ではありますが、
困っているとすぐに手を貸す人が多いです。

障害を持っている人にだけではなくて、
お年寄りや女の人だって助けてあげる対象です。

バスで席があいたときに自分が座るんのではなくて、
近くにいる女の人に「席があきましたよ」と教えたり
(ぷなるじゃんにもやってくれる人がいます)、
目が不自由な人を目的地まで連れて行ったり、
バスが来たら知らせてあげたり、
お年寄りに席を譲ったり・・・。

ひとつひとつはとっても小さなことですが、
トルコでは日常茶飯事的によく見かける光景です。

自然にサッと助けていて、ちっともわざとらしくない。

バリア・フリーがかなり進んでいる日本よりも、
「バリア・リッチな国、トルコ」のほうが
もしかしたら住みやすいかもしれません。

 

この感覚は、どっちかというと
イスラムの教えに基づくところが大きいと想うので、
トルコ人の福祉感覚が
実際はどれほどのものなのかはわかりません。

福祉感覚がちゃんとあったら、
自分がその立場だったら、と考えたら
あんな街の造りかたはしないだろし、
こんなに生活しづらくないだろうなぁ・・・。

・・・などと、偉そうに書いてはいますが、
ぷなるじゃんの福祉感覚も、
恥ずかしながら全然駄目でしょう。

 

トルコの街の設計は、全く考えなし。
「こうしたらどうなるか」
「自分が歩くとしたら歩きやすいか」
を全く考えず、適当に造っているとしか想えません。

「皆を困らせてやれ」と想ってやっているのではない、
ということはわかってはいるけど、
あまりにもツメが甘いな、と想うことが多いです。

ですが、勝手気ままに適当にやっている割には、
そのいい加減っぷりに統一感があるような
気がするのは、ぷなるじゃんだけでしょうか?

ちょっと歩いただけでも
危険なところがゴロゴロ見つかりますが、
そのバリア・リッチさは
どこかしこも同じつくりなのです。

「道はこのようにでこぼこに造りましょう」
「やりかけのままほったらかしにしましょう」
「歩きづらいようにしておきましょう」
「壊れていても、そのままにしておきましょう」など、
国としてのお決まりがあるような気さえしちゃいます。

もしかして、これって国民性・・・?!

「石橋をたたいてわたる」
「備えあれば憂いなし」
を実践する日本人の国民性って
素晴らしいなぁと感動する昨今。

 

バリア・リッチなところを発見するたびに、
写真に収めて公開していきます。

バリア・フリーについて、もう一度考えてみましょ。

 

 

バリア・リッチな国への扉

 

 

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