初めての「くるばん・ばいらむ」
2003年2月11日から2月16日は
Kurban Bayramı(くるばん・ばいらむ)
というイスラムのお祭りでした。
Kurban
Bayramı(犠牲祭)とは、
すっごく簡単に言ってしまうと、
羊や牛などを神に犠牲としてささげる
というものなのだそうです。
ぷなるじゃんにとって初めての
Kurban Bayramı(犠牲祭)なので、
ぜひとも見たいと思い、
アンカラの郊外にある「くるばん(Kurban)」
を切る会場まで足を運んでみました。
「くるばん」はこんなところで切られます 昔は各家庭でやっていたのだそうですが、最近はいろんな事情があり、Kurbanを切る場所が指定されているのだそうです。 |
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「くるばん」たち(1) 神に捧げられる予定のくるばんちゃんたちです。 奥に写っているのは、既に犠牲として捧げられた この写真を撮っていたら「くるばん売り」のおじさんがやってきて「まけるから買わないか」と言われてしまいました。 大きいのは300ミリオンリラ(約21,000円)、小さいのは220ミリオンリラ(約16,000円)だそうです。 ・・・とは言うものの、ぷなるじゃんの目にはどれも同じ大きさに見えました。いったいどうやって大小を決めるのでしょうか?!
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「くるばん」たち(2) これも「くるばん」の羊たちです。 ちなみに、同じ職場の同僚くんたちは「くるばん」には羊というのが大半でした。 数家族で割り勘して牛を買うという人もいました。 牛は大きいし高いのでやはり羊が一般的みたいです。 今年「『ダチョウ』は『くるばん』になるか否か」という論争が起こり、「『くるばん』として認められない」という結果が出ました。 人に聞いたところによると、駱駝は「くるばん」になるのだそうです。 だからダチョウ(駝鳥)も「くるばん」になるのではという発想だったのかなぁ・・・とぷなるじゃん的には感じてます。 |
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「くるばん」にされているところ 牛をくるばんにしているところです。 一般の人がやると途中で「くるばん」が逃げてしまったりすることがあるそうです。 でも、ここの人たちは皆プロの業者なので、非常に手際が良かったです。 鳴き声を上げることもなく、あっというまに「くるばん」になってしまいました。
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「くるばん」にした後 「くるばん」にした後は、解体します。 ここでは、解体まで業者がやってくれ、お客たちはビニール(スーパーの袋など)にお肉を入れるだけでした。 お肉はご近所や貧しい人に配ったりもするそうです。 毎年の伝統ですが、最近は「くるばん」を買う家庭が減ってきたというニュースを耳にしました。 こういう光景もそのうちなくなってしまうのかもしれません。 |
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番外篇 灯台下暗し、とはこのことでしょうか? Kurban
Bayramı中に出勤したら、なんと、今の職場のすぐ隣でも「くるばん」をやってました。 こちらも政府公認の会場です。 普段は週に2回バザーをやっています。
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EU加盟を意識しているせいかどうかはわかりませんが、
最近は国が決めた場所でしか「くるばん」を切ることができなくなったそうです。
昔は各家庭で自分たちで切っていたそうですが、
だんだん変わってきているようです。
ぷなるじゃんの職場の人には「羊くらいは自分で切れるさ」という人がたくさんいましたが、
会場では自分で切る人は一人もいなくて、全部業者の人がやっていました。
都会のほうではもう自分で切る人はほとんどいないみたいです。
「くるばん・ばいらむ」は残酷だと言う人もいます。
「子供に見せるな」と言う人の声も聞きました。
確かに普段そういうことに接する生活をしていない私たちから見れば、
牛や羊を殺すという行為は残酷に見えてしまうのかもしれません。
でも実際にそういうことをやってくれる人達がいるから、
私たちは毎日お肉を口にすることができるのだと思います。
そういう人たちの苦労も省みずに「残酷だ」という一言で片付けてしまってはいけないと思います。
「くるばん・ばいらむ」の本来の目的からかなりそれた発言になるので、
ムスリムの方には怒られてしまうのかもしれませんが、
そういう光景を年に一度見るというのも大切なのではないかというのを、
くるばんを見ながら感じました。
ぷなるじゃん
(2003年「くるばん・ばいらむ」にて)
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ぷなるじゃん |